オープンアクセス、オープンサイエンスとは
更新日:2024年8月23日
オープンアクセスとは
オープンアクセスとは、学術論文などをインターネット上で、無料でだれもが自由に利用できるようにすることです。
論文をオープンアクセス化する方法には大きく分けて以下の2つの方法があります。
ゴールドOA
著者がオープンアクセス掲載公開料(APC: Article Processing Charge)を支払うことにより、論文を無料で読めるようにする方法。
- フルOAジャーナル:全収録論文が無料でアクセス可
- ハイブリッドジャーナル:購読誌だが、著者がAPCを支払った論文だけOA化される
問題点:APCが高額で研究費を圧迫する
グリーンOA
研究者自身が自著論文をリポジトリなどに登録(セルフアーカイブ)し、無料で公開する方法。
本学でも機関リポジトリを運用しています。
- 機関リポジトリ
- プレプリントサーバー(arXiv, ChemRxivなど)
- 政府系助成機関アーカイブ(PubMed Central など)
問題点:費用は比較的かからないが、出版者からの制限・条件により著者最終稿でも即時にOAすることはできない場合が多い。
オープンサイエンスとは
オープンサイエンスとは、オープンアクセスと研究データのオープン化(オープンデータ)を含む概念で、公的資金による研究成果をより広く利用できるようにすることで、新たなイノベーションを生み出すことを目指すものです。
研究データを公開することにより、研究の再現性が担保され、研究不正が抑えられる、といった効果も期待されています。
近年、オープンサイエンスは世界的な潮流になっており、日本でも政策として強く謳われるようになりました。